• Eiji Yonezawa

うつの再発を防ぐにはどうすればいい?うつは心の風邪じゃない。

更新日:2021年11月27日

 うつは少し前まで「心のかぜ」と言われていました。

 「誰でもかかる可能性がある」という点では妥当なたとえです。


 しかし、うつを心のかぜと考えるには大きな問題があります。


 うつになると症状が落ち着くまでに早くても数か月かかります。

 長い人だと数年かかるケースも珍しくありません。


 そして、もっとも厄介なのが再発


 せっかく何か月もかけて回復したのに、復職してすぐに再発!

 今度は気を付けているから大丈夫!そう思っていたのに再発!

 いったい、いつになったら治るのか?


 そう、うつの最大の問題は再発率の高さ

 一度かかってしまうと何度も再発を繰り返します


 そんな厄介なうつですが、何十回も再発した人が治るケースがあるのも事実。

 今回は、この再発を防ぐための方法についてお話したいと思います。



もくじ

 1.再発のパターンを知れば大丈夫!

 2.なぜ、うつの再発率は高いのか?

 3.うつ病は完治しないの?

 4.いやしの楽々庵のカウンセリングとは



1.再発のパターンを知れば大丈夫!


 再発を繰り返すのがうつの恐ろしさ。でも大丈夫です!

 再発にはその人特有のパターンがあるので、それを自覚して過ごす事ができれば再発のリスクを大きく減らす事ができます。


 パターン1:完全に治っていないのに復職してしまう.。

 パターン2:無理をする癖がある。

 パターン3:トラウマになっている。



パターン1:完全に治っていないのに復職してしまう。

 復職後すぐに再発するケースの多くはこれに相当します。

 どんな病気でもそうですが、休職してのんびりとした生活を数か月も過ごしていると自分が思っている以上に体力は衰えています。運動会の徒競走でお父さんが前のめりになって転ぶシーンは定番ですが、同じ事がうつの再発でもおきるのです。症状が治まると体力も戻ったと勘違いしがちです。体力が十分でない状態でいきなり復職すれば、何気ない普通の仕事であっても過労と同じ状態になってしまうので、運動会のお父さんと同じように転倒(再発)してしまいます。

 症状が治まるだけでなく、体力と精神力が戻って初めて治ったと考える事が大切です。


 では、体力の回復にどれくらいの期間が必要なのか。最近ではうつを心の骨折に例えるのをよく目にしますので、骨折を例に考えてみましょう。

 骨折の場合、骨がくっついたからと言っていきなり元の仕事には戻れません。リハビリで硬くなった関節をほぐし、筋力を回復させ、もとの動作が無意識にできるようになって初めて元の仕事に復帰できます。関節が硬くて筋力もなくなりバランス感覚も鈍っている状態でいきなり走ったりしたら転んでまた骨折するのが関の山です。

 うつの場合、心も骨折している事を忘れてはいけません。仕事をこなす精神的体力の回復が必要です。そのためには実は身体の体力回復よりも何倍も時間が必要です。

 うつからの復職の場合、症状が治まってから最低でも半年、できれば1年かけて元の状態に戻していくのが理想とされています。これより短いと再発のリスクは非常に高くなります。

 数か月で元に戻れると考えていたなら自分が甘かったと思ってください。


パターン2:無理をする癖がある。

 もともと無理をして限界を超えて発症したのがうつ。その最大の原因無理をする癖です。特別な事情がない限り、「もうこれ以上は無理だ」と考えれば自分の意志でその場を立ち去る事が可能です。ところが、無理をする癖がある人は逃げる判断うまくできないので再発のリスクはほかの人と比べて高くなります。

 うつを発症した時点で、その時の環境は無理を助長する条件がそろっていたと考えられます。ということは、無理をしなくて済むように職場や家庭の環境を整えなければすぐに再発しても不思議ではありません


 職場の環境を整えるためには、上司や同僚の理解が不可欠です。無理をする癖を持っている人は人を頼るのが苦手な傾向があるので、上司や同僚に相談するのはちょっと抵抗感があるかもしれません。しかし、もう休職してしまったのだから「これ以上は迷惑をかけられない!」と考えるのではなく、「自分が変わるいい切っ掛けになった」開き直って相談してみる事をお勧めします。上司や同僚からの理解が得られれば、無理を避けられるだけでなく心の支えにもなるのでとしても有効です。


 同じ事は家庭でも言えます。「これ以上家族に迷惑をかけられない」と考えて自分の心理的負担を重くするのではなく、再発しないように「家族の協力をちゃんと求める」ためよく話し合いをしてみると良いでしょう。


パターン3:トラウマになっている。

 トラウマが原因の場合、ある日突然再発します

 トラウマというと自然災害や犯罪被害に巻き込まれたり目撃した時に起きる事と思うかもしれませんが、トラウマは「心の傷の記憶」なので深く傷つく体験をすればどんな体験であってもおこることです。長期間にわたって極度のストレス状態にさらされて発症するうつにおいてはほとんどの場合何等かのトラウマが出来ていると考えるべきです。


 うつがこじれている場合、トラウマも多くなっているので、そもそも復職自体が難しくなります。トラウマが少なければ復職できる可能性が高いものの、復職してから突然再発することは避けられません。無理をしたつもりはないのに再発したという場合はトラウマの可能性が高いと言えます。


 トラウマは「心の傷の記憶」なので思い出す事がなければその存在に気づく事はありません。しかし、重大な記憶なので何十年たっても忘れる事はありません。似たような状況に遭遇すればいつでも思い出してしまいます。


 ここでいう思い出すとは「そんな事もあったな~」という客観視の状態ではなく、まさにその時と同じ心理状態身体状態再現してしまいます。うつのトラウマの場合、当時の「とんでもない疲労感や、「世界の終わりのような落ち込みリアルに再現されることになるので、「一夜にして突如再発」という事も起こりえます。


 トラウマを思い出す可能性が高いのは「仕事のミス」「業績の悪化」です。これらを何とかするために最大限努力した結果がうつだったため、このようなことが起きると容易に再発します。


 トラウマの対処法としてはカウンセリングが必須です。

 当時の辛さ、苦しさ、申し訳なさ、情けなさ、・・

 未解決のまま記憶されているこれらの思い。それを言葉にして吐き出す事で心の傷が癒えると、思い出しても辛くも苦しくもなくなり、落ち込むこともなくなります。


2.なぜ、うつの再発率は高いのか?

 うつになった人の多くはまず病院へ行きます。そして言われた通りに薬を飲みます。

 うつの診断をもらうために病院へ行く事は大切です。診断がなければ傷病手当金がもらえませんし、会社も堂々と休職することができないからです。しかし、ここで注意しなくてはいけないのは「病院の薬でうつが治るわけではない」という事です。

 よく考えてみましょう。単なる過労であれば休んでいるだけで回復します。診断名も「過労」になるはずです。「うつ」と診断されたということは単なる過労ではなく心に傷を負っているということです。


 心の傷にも自然治癒力があるので軽い傷であれば時間が解決してくれます。しかし、心の傷が深いうつの場合、自力での回復は難しいと言えます。

 では、薬で心の傷が治るでしょうか?そんな事はあり得ません。心の傷と言えばトラウマが有名ですが薬でスッキリ解消したなどと言う話は聞いたことがありません。うつも同じです。心に深い傷を負っている以上、薬で治す事はできないのです。


 大きな怪我をしたときに痛み止めが必要なように、うつも重症の場合には「心の痛み止め」としての薬が必要な場合はあると思います。すべての薬を否定するつもりはありませんが、痛み止めで怪我は治らないということは忘れないでください。

 心の傷を治そうとしない病院の投薬治療では、再発率が高いのは当たり前ということです。


3.うつ病は完治しないの?

 現代医学ではうつの症状が回復した状態を完治ではなく寛解と言います。

 ではなぜ完治と言わないのでしょうか?それは、そもそもうつの原因が分かっていないうえに、再発率も高いので治ったのかどうなのか分からないと言うことです。


 でも、完治への光はあります。

 日本うつ病学会治療ガイドラインでは認知行動療法が推奨されています。薬だけで治療した場合よりも認知行動療法を併用した方が再発率が明らかに低くなる事が分かっているからです。これは、カウンセリングを行う事で完治する例があることを物語っています。


 では、どのようなカウンセリングが有効なのでしょうか?様々な研究者が比較研究をおこなっていますが、今のところどのカウンセリングも効果に違いはないという結果が出ているようです。

 治療ガイドラインで推奨されている認知行動療法をもってしても再発率がゼロになる訳ではありません。認知行動療法が推奨されている理由は一つ。やり方がマニュアル化されているため誰でも同じようなカウンセリングが可能であったこと。カウンセラーによってやり方が変わってしまうようなカウンセリングでは学会として推奨することはできないのです。

 

 「カウンセリングの種類によらず一定の効果がある。」これが意味するところは二つあります。

 一つ目は、心の傷をいやすのは心。つまり人との関わりによって改善するという事。

 二つ目は、現在存在するカウンセリング法はどれもうつの本質をとらえていないという事。


 現状確かなのは、自分にあったカウンセリングを受ければ完治できる可能性はあるという事です。薬に頼っていても治らないのは間違いありません。これだと思うものを試してみてはいかがでしょうか?


4.いやしの楽々庵のカウンセリングとは?

 いやしの楽々庵のカウンセリングが完璧だとは言いません。まだまた改善の余地が沢山あると思っています。

 ただし、これだけは確かです。カウンセリングによってうつの原因が取り除かれるということ。再発を繰り返していた人がカウンセリングの前後で劇的に変化する様子を幾度となく見てきたから言える事です。

 以下にいやしの楽々庵のカウンセリングの特長をご説明します。


特長その1:うつの本質は記憶だと考えます。

 うつの本質は過労ではなく心の傷。そして、それは記憶です。また、そのような心の傷ができる要因となった性格(どんな時にどう考え、どう反応し、どう行動するか)も今までの人生の経験(記憶)を元にして出来上がっています。

 うつの原因を脳の萎縮だと考える人もいますが、それは運動不足だと筋肉量が減少するというのと同じなので本質的な問題ではなく、原因さえ取り除かれていればあとはトレーニングによって対応する内容だと考えています。


特長その2:人は記憶の中の登場人物の真似をしていると考えます。

 ミスをした時に落ち込んでしまうのは、ミスをして落ち込んでいた人の記憶があるからです。そして、その人の真似をしているだけです。したがって、記憶が書き換わりミスはしたけど次はうまくやるぞ!という前向きな見本に変われば、落ち込むことなく前向きでいられるようになります。

 一般的なカウンセリングでは今の気持ちが楽になります。しかし、見本の記憶が変わってないので、思い出せばまた落ち込みます。

 したがって、見本の記憶を変えることが大切です。見本が変われば、その瞬間から思考や行動、症状が変化します。以外に思うかもしれませんが、今までの経験から記憶は10秒程度で変化します。


特長その3:カウンセリングの本質にもとづく記憶の書きかえ

 楽々庵では催眠暗示といった方法は使用しません。あくまでカウンセリングの本質にもとづくやり方で記憶を書きかえます。では、カウンセリングの本質とは何か?それは「言葉にして吐き出した感情は、誰かが受け止めてくれることで消えてなくなる」というものです。

 記憶を書き換えるためにはその場面を明確に思い出す事が必要です。カウンセリングでは様々な質問によって原因となった場面(見本の記憶)を特定してゆきます。書き換えの仕方は意外にシンプルで極めて自然な方法です。しかも、ご自身でやって頂く方法なのでご安心ください。


ご興味がありましたらお問合せをお待ちしております。


閲覧数:17回0件のコメント

最新記事

すべて表示

効率良く記憶する方法 ①記憶の引き出しを先に作る   記憶は連想によって思い出されます。   思い出すためのキーワードが明確でない事柄は 記憶することができても思い出すことができません。   記憶の引き出しとは共通キーワードのことです。   記憶する事柄に共通するキーワードをあらかじめ決めておく   ことで、覚えるのも思い出すのも容易になります。 ②記憶の引き出しを開けておく(アンテナを

冷え性って辛いですよね。 冷えが酷くなると頭も痛くなるし、そもそも万病の元だとも言われています。 できればすぐにでも解消したいですよね。 冷え性の改善と言うと、漢方が得意とする症状ですが、 今回は心の視点で考えるとどうなるか、お話してみようと思います。 気の持ちようで治るなら、こんな安いものはありませんね!^^ 気温が低ければ寒く感じるのは当たり前。 気温が高くても寒く感じるのが冷え性ですが、 冷